秋山
赤地に金彩の打掛と金の扇
Yuzen Masterpiece

AKIRA AKIYAMA

a stillness, held
and now, she turns
a gesture of celebration
into a single painting
SCROLL
Presented by M.palette
The Art of Yuzen

一着に、三年

世界の婚礼衣裳のなかでも、日本の「友禅」は最も格式高い芸術といわれます。秋山 章の打掛は、下絵から仕立てまでおよそ800日。本漆・本金彩、金箔に螺鈿をまとわせる特別な技を尽くし、洗練された吉祥文様と祝いの色が出逢って、一着がやがて一幅の絵となる——もはや衣裳の域を超えた芸術作品です。

約800一着にかける歳月
25工程受け継がれた手仕事
50–100一着に挿す色数
1世界にただ一つ
Techniques

染めの先に、
光を重ねる技。

純白の絹を吉祥色で染め上げ、その上に金と漆と貝の輝きを宿す。秋山作品を「衣裳」から「絵画」へと押し上げるのは、何層にも重ねられた手描き友禅ならではの加飾技法です。

本漆
Urushi

天然の漆で艶と深みを添え、神前の光を思わせる荘厳さを生み出します。

本金彩
Kinsai

金箔・砂子・切箔を柄ごとに切り分け、平面の生地に圧倒的な奥行きを与えます。

螺鈿
Raden

貝の内側のきらめきを意匠に宿す、繊細な柄ほど手間を惜しまぬ特別な技法。

刺繍
Shishu

絹糸と金糸の駒縫いで、染めや金彩だけでは届かない立体と豪華さを追います。

Process — 25 Steps

白生地から、一幅の絵へ。

儀式の衣裳は、白い絹から色を立ち上げる「後染め」でこそ格を宿す。その約束を守り抜く、主な工程をたどります。

下絵Sketch

露草で描く輪郭aobana underdrawing

水で消える露草の青花汁で、白生地に伝統の輪郭を一筆ずつ写し取ります。

糸目Itome

糊で築く防波堤resist outline

輪郭に沿って糊を細く絞り、色が混じらぬよう備える。友禅特有の白い線が生まれます。

挿しSashi

命を吹き込む彩色hand-dyeing

糸目の内側へ、隣り合う色が混ざらぬよう一色ずつ。白抜きの文様に華やぎが宿ります。

金彩Kinsai

漆と金と螺鈿gold & lacquer

柄ごとに加飾を切り分け、漆・砂子・螺鈿を重ねて、格調高い立体感を与えます。

仕立Sewing

手縫いで、一着にfinal tailoring

熟練の和裁士が文様を合わせ一針ずつ。900日の時を経て、世界に一着が誕生します。

黒地に金彩・鶴文様の打掛、背後に金の円
御祓乃無垢 — Ohharai Muku

儀式の白から、
祝いの色を立ち上げる。

制作中、京都・上賀茂神社にてお祓いを受けた作品
筆を執る作家・秋山 章
At the Brush
The Artist
秋山 章Akira Akiyama
本手描き友禅作家

1931年、山梨県生まれ。京都で染色工芸の真髄を学び、1954年に婚礼衣裳の制作を本格始動。以来半世紀以上にわたり、日本の伝統美の象徴である花嫁衣裳に情熱を注ぎ続けてきました。

その作品は衣裳の枠を超え、芸術品として高く評価されています。郷土美術館での特別展や、平和への祈りを込めたKIMONOプロジェクトでの振袖制作はNHKワールドを通じ世界へ。2021年、90歳を節目に作家活動を退きましたが、守り育てた技と精神は、日本の伝統工芸界の至宝として受け継がれています。

1931山梨県に生まれ、のちに京都で染色工芸を学ぶ。
1954婚礼衣裳の制作を本格的に始動。
2019郷土美術館にて、芸術的価値を称える特別展を開催。
2020KIMONOプロジェクトに参加、NHKワールドで世界へ発信。
202190歳にて作家活動を引退。技と精神を後世へ。
Contact

この一着に、出逢う。

スタジオでの作品鑑賞、婚礼衣裳としてのレンタル、その他のご相談を承ります。世界にただ一着の友禅を、間近でご覧ください。

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